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| 北米スポーツ.com 2006年12月の NHL ニュース |
12月20日
ピッツバーグの新アリーナ計画が暗礁に乗り上げた。
この日、ペンギンズのオーナーである同チームのスタープレイヤーだったマリオ・レミューが、厳しい表情で会見に臨んだ。
チーム移転を回避するための唯一の手段と目されてきたピッツバーグでの新アリーナ計画は、ギャンブル委員会の承認を得るに至らなかったのだ。
カジノをアリーナの付属施設とし、ペンギンズと事業提携するはずだったIsle of Capri Casinosの推奨案が却下され、代わりにデトロイトを本拠とするPITG Gamingによるカジノ案が委員会より満場一致で承認された。
チームは今後、地元の有力者と話し合う機会を持つものの、フランチャイズがピッツバーグにとどまる可能性は今のところ極めて少ないと言える。
会見でも、いよいよチームの移転先を検討せざるを得ないことを明言している。
今現在、カンザス・シティー、ヒューストン、ラス・ベガス、ハートフォード、ポートランド、シアトル、ウィニペグ等が候補に上がっているが、現在本拠地としているメロン・アリーナとペンギンズとの契約が来年夏に切れることから、すでにNHL規模のアリーナを持っている都市が有利と思える。
個人的にはポートランド、シアトル、ウィニペグあたりに来てくれれば嬉しいのだが。
12月18日
キングズ福藤、一度のベンチ入りで出場機会を与えられないままAHL(2軍)に降格。
15日、レギュラーゴーリー2選手をともに怪我で欠くキングズから昇格を言い渡された福藤だが、この日残念ながらAHLロングビーチ・アイスドッグズ行きが決定された。
今回の昇格は当初よりキングズの緊急時対策に過ぎなかったのだが、チーム状態が極めて悪いなか話題性のある福藤起用も可能性としては皆無ではなかったはず。
わずかな期待を抱いてチーム動向を見守っていたのだが、この日あっけなく降格決定が下された。
AHLでしっかり経験を積んで、次回昇格の際は自力でNHL切符を掴んでもらいたい。
がんばれ福藤!
12月16日
いよいよ復調か?カナックスが3連勝!
ミネソタ相手に1対1で迎えた第3ピリオド、バンクーバーがパワープレイから虎の子の1点をもぎ取った。
ゴール右サイドにポジションをとるH.Sedinから、大きく左に振るパスがディフェンスのM.Ohlundに通ると、すかさずスラップショット。
パックはネットに吸い込まれこのゴールが決勝点となり、カナックスが1対2のまま逃げ切った。
このゲーム、カナックスにはツキも味方した。
倒れたバンクーバーの守護神Luongoのマスク上を通過し、ゴールラインを割ったかに見えたパックだが、ビデオ判定の結果は「ノーカウント」。
ゴールと取られても誰も文句の言いようのない極めて微妙な判定だが、バンクーバーに勝利の女神が微笑んだ。
カナックスはこの試合でも手堅いディフェンスを見せ、ペナルティー・キリングはこの試合だけで6-0、前の試合の8-0と合わせると何と14パワープレー連続で封じ込めていることになる。
もう少し得点力が安定すれば完全復調宣言できそうなところまで、チームは調子を上げてきた。
なお、この日のスターズ対キングズ戦だが、注目の福藤に出場機会は与えられなかった。
試合は延長そしてシュートアウトの末、4対3でスターズに軍配。
12月15日
現在「日本人初のNHL選手誕生」の見出しが日本中を飛び交っている。
しかし、このニュース欄の13日からの流れを見ると、手放しに喜べないことは容易に察せられるはず。
2週間前にECHL(3軍相当)からAHL(実質2軍)に昇格したばかりの福藤。
今季3軍での成績は3勝3敗、ゴール・アゲインスト3.19、セーブ・パーセンテージ.898と、中の上程度。
その福藤がこの日、AHLマンチェスター・モナークスで1試合もプレイすることなくNHLに昇格してしまった。
それも北米中が注目した松坂のレッドソックス入団発表の次の日にだ。
何かしらの策略を感じざるを得ない。
キングズ公式ページの報道によるとこの昇格はあくまでも緊急時に備えてのもの。
出場チャンスは極めて少ないと見るのが妥当なところだろうが、チーム状態の悪いキングズにとって「日本人初のNHL選手誕生」は格好のアトラクションとなる。
よってこの場では、出場機会が皆無ではないと言っておきたい。
キングズのマーケティング部門は、日本のマスコミがどれくらい動き出すか静観しているはずだ。
そのうちキングズのクールな紫を基調とした、背番号33のジャージが飛ぶように売れるかもしれない。
ともあれ、日本のスポーツファンがアイスホッケーに触れる機会が増えれば、それに越したことはないと思っている。
このアイスホッケーというスポーツが、いつか日本のファンの心をつかむ時が必ず来ると確信しているからだ。
この日、BlackBerryで有名なResearch In Motion社の経営者Balsillie氏が、チームをピッツバーグにとどめるという条件を不服としてか、すでにリーグ側から承認を得ていたピッツバーグ・ペンギンズのチーム買収を撤回した。
Crosby、Malkinといった若手の活躍で活気付くチーム状況とは裏腹に、ペンギンズの未来はますます混沌としてきた。
個人的には以前にも話したシアトル移転を支持したいところだが。
12月14日
この日、松坂のレッドソックス入団発表に関するニュースが世界中を駆け巡った。
日本のみならず、ここ北米のメディアでもかなりの注目度だ。
そしてその松坂が、早くもボストンファンの目の前で公式戦に登場したのだ!
ブルーインズのファンがどれだけ松坂のことを知っているか、はたまた松坂がブルーインズのことをどれだけ知っているかは別として、おおむね歓迎ムードの中、1番新しいボストンの顔がファンの前に紹介された。
カナックス、フレームズとの文字通りの熱い戦いを制し2連勝。
ノースウェスト・ディヴィジョン同士の一戦とあって、開始早々選手同士のボルテージは上がりっぱなし。
体を張ってのパックコントロールは限界近くまでヒートアップ。
そして遂にライン全員を巻き込む乱闘に、キャプテン同士のにらみ合いにもこのゲームに対する気迫が感じられる。
M.Cookeからの完璧なパスにB.Morrisonのワンタイマーが炸裂、カナックスが1対3とし試合を決めた。
この試合、カルガリーは8回ものパワープレーによるゴールチャンスをことごとく逃した。
フレームズの得点源J.Iginlaを完全に封じ込んだカナックス・ディフェンスの要W.Mitchellの活躍が印象に残る。
カナックスにとっては、好守のバランスが取れた今季ベストゲームと言える内容となった。
12月13日
アイスホッケー界にも松坂効果!?
北米のメディアでも毎日のように取り上げられている日本のエース松坂だが、野球界で上昇する日本人選手への注目度がアイスホッケーにも波及したのだろうか?
この日、バンクーバーの地元新聞「ザ・プロヴィンス」が何故か2週間前にAHLに昇格した福藤の記事を掲載。
それまでECHLリーディング・ロイヤルズで3勝3敗、ゴール・アゲインスト3.19、セーブ・パーセンテージ.898と、そこそこの成績しか残していない福藤が、11月30日付けでNHLロサンゼルス・キングスの2軍に当たるAHLマンチェスター・モナークスに昇格していたのだ。
バンクーバーの大衆紙がこのタイミングでなぜこれほど小さなニュースを取り上げたかは、まったくもって不可解。
日本人初のNHLプレイヤー(注:契約のみで今のところ出場経験なし)を単なる客寄せだけには使わないで欲しい。
何はともあれ昇格チャンスを与えられたのは事実だから、最終目標NHLを目指してモナークスの守護神として活躍してもらいたいものだ。
この日、NHL期待の星Sidney Crosbyが大ブレーク。
フライヤーズ戦で1ゴール、5アシストの計6ポイントを挙げた。
この固め打ちで、Crosbyは今現在ポイントとアシストの2冠王となっている。
12月12日
カナックス、コヨーテズ相手に快勝。
遠征のそして連戦の疲れからか、序盤から精彩に欠くコヨーテズ。
なおかつ先発ゴーリーは、控えのTellqvist。
バンクーバーにとって、チーム状態を立て直すには格好の相手となった。
第1ピリオドが終わった時点で、0対4でカナックスがリード、早々と試合を決めてしまった。
フェニックス監督グレツキーの苦渋に満ちた顔が見える。
結局カナックスは、Morrison、Bieksa、Bulis、Ohlund、Keslerの5選手がゴールを決め、2対5でコヨーテズ相手に快勝。
勝率を5割に戻している。
Morrisonは好調を維持、Bulisの3試合連続得点、そしてバンクーバーからフェニックスに今シーズンから移籍したJovanovskiと比較しても全く遜色なかったBieksaの活躍と、カナックスにとって明るい材料が随所に見られた試合だった。
12月8日
カナックス、オーバータイムでハリケーンズを降す。
延長戦でのパワープレイでH.Sedinが右コーナーから絶妙のタイミングでセンタリング、それをD.Sedinがネットに運び試合を決した。
この試合、レギュラータイム終了時点でのカナックスのスコアシートには、見慣れぬ選手名が3つ並んだ。
カナックスの3得点を挙げたのは、J.Bulis、M.Chouinard、Y.Tremblayの3人だ。
急きょS.Saloの穴埋めとして傘下のAHLマニトバ・ムースから昇格したのが、NHLで378試合出場経験のある30歳のベテランTremblayだ。
昨シーズンはドイツでプレイしNHL出場は2年ぶりとなる。
印象としてはスケーティングが上手いわけでもなく、Saloのように強烈なスラップショットを放てるわけでもない、パック出しもしくはパック回しに長けたディフェンス・プレイヤーと言ったところだろうか。
先日相手チームの選手がカナックスのオフェンスは読みやすいともらしていたことを思い出す。
確かに中距離からのリストショットでゴール前のリバウンドを拾うパターンが多すぎるような気がする。
カナックスはY.Tremblayの加入で、オフェンスのバリエーションにこれまでに無かった幅が出来るのではないか。
0対3のリードですらあっけなく同点に追いつかれるカナックスだが、Morrisonの3アシストや上記3選手の得点など明るい材料が目に付いた試合だった。
カナックスは結局3対4で延長戦の末、昨年のスタンレーカップチャンピオンを降し、勝率を5割に戻した。
12月6日
昨日のブラックホークス対ワイルドの試合でスーパー・ゴールが見られた。
以前にも書いた話だが、シュート・アウトの際は、前進し続けることを条件にプレイヤーはいかなる動きも許される。
ルール・ブックどおりに解釈すれば、ゴール前の急ターンも前進しているとみなされるのかが微妙なところだが、野暮なことは言わないことにしよう。
このスーパー・プレイに水をさすつもりは毛頭ないのだから。
動画の最終パート、ワイルドのP.Bouchardの動きに是非ともご注目ください。
12月5日
バンクーバーには「ザ・プロヴィンス」という新聞があるのだが、何気にページをめくっていると「NHLチームがシアトルに移転」の見出しが目に飛び込んだ。
事の発端はソニックスの新オーナーClay Bennett氏が、ニュー・アリーナ建設のためスタジアム・アリーナ建設では業界トップの実績を持つHOK Sportsと契約したことにある。
さらに、ピッツバーグ側での新アリーナ建設計画は、財政的に難航を極めている。
これらの状況から、ペンギンズがシアトルに移転する可能性が急浮上しているのだ。
シアトルはアメリカ国内でNHLチームを持たない都市中、最大都市だという事実も追い風となっているようだ。
実現すればバンクーバーのファンにとっても、相当嬉しいニュースとなる。
移転チームとして名前があがっているのが、あのCrosby、Malkinの所属するペンギンズとあって、バンクーバーのファンも大歓迎だろう。
ディビジョン内対戦はディビジョン外対戦に比べて圧倒的に多いのだから、上記のスタープレイヤーもバンクーバーで頻繁に見られることになる。
バンクーバーにとって、さらにこんなメリットもある。
NHLにはライバル対決と呼ばれるカードが幾つかある。
メイプルリーフス対カナディアンズ、オイラーズ対フレームズなどは、まさしくそれの筆頭と言えよう。
しかし、カナックスにはその好敵手が見当たらない。
ディビジョン構成から言えばアバランチやワイルドがそれにふさわしいのだが、地理的に言ってかなり無理がある。
ところが、仮にシアトルにNHLフランチャイズが出来たとすれば、これはまったく自然な形でのライバル対決成立となる。
何かにつけ比較される両市にとって、将来的には「伝統の一戦」となる可能性は無限にある。
シアトル・ペンギンズがノースウェストに、ワイルドがセントラルに、そしてレッドウィングスがアトランティックに。
どうだろう、ディヴィジョン的にもかなりしっくり来るのではないか。
レンジャーズ対レッドウィングスの黄金カードが増えれば、リーグ的にもかなりホクホクなはず。
シアトル移転は前から何度かニュースになっていたが、今回はかなり現実味を帯びている。
今後とも、関連ニュースには目が離せない。
12月2日
カナックス、ホームでアバランチに辛勝。
慢性の得点力不足に悩み続けるカナックスだが、守護神Luongoの40セーブとゴール前トラフィックを強化する積極的なパワープレイが功を奏し、1対2でディビジョン・ライバルのアバランチに辛勝。
カナックスの2得点は両方とも珍しくパワープレイによるゴールだった。
1点目はカナックスの最も手堅い得点パターン。
Saloがブルー・ライン付近からスラップショット、D.Sedinがリバウンドをゴーリーのセーブを巧みにかわしながらネットに押し込んだ。
2点目もほぼ同じパターンで、Ohlundのブルー・ライン付近からのポイント・ショットをゴール前でポジショニングをとるPyattがチップ・イン。
苦戦を強いられたものの、「ゴール前でのトラフィックを増やせ」というコーチ陣の指示がそのまま好結果につながった内容ある試合となった。
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